13日の阪神11Rで行われた第65回チャレンジカップ(3歳上オープン、GIII、芝1800メートル、12頭立て、1着賞金=4000万円)は、武豊騎手騎乗の5番人気トーセンスターダム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)がゴール前で差し切り、2度目の重賞制覇を果たした。タイムは1分45秒9(良)。

 同じディープインパクト産駒の3歳でも、勝ったのは人気を落としていたトーセンスターダムだった。無敗の人気馬エイシンヒカリが失速して悲鳴が上がるなか、ゴール前で鮮やかに差し切って快勝。クラシックの壁にはね返された良血馬が、距離短縮で見事によみがえった。

 レースは予想通りエイシンヒカリの逃げ。2番手にマコトブリジャールがつけて、ウインフルブルームは3番手に控えた競りかける馬はなく、エイシンヒカリはマイペースで運ぶ。しかし、直線半ばに入るとエイシンヒカリは脚いろが鈍って馬群にのみ込まれ、差し馬が台頭。内からデウスウルト、外からフルーキーも伸びたが、トーセンスターダムがこれらをまとめて一気に差し切り、重賞2勝目を飾った。武豊騎手は朝日チャレンジC時代も含め、同レース6度目のV。2着は長い写真判定の末、9番人気のデウスウルトと2番人気のフルーキーの同着となった。

 トーセンスターダムは、父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキ、母の父エンドスウィープという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、島川隆哉氏の所有馬。通算成績は8戦4勝。重賞はGIIIきさらぎ賞(2014年)に次いで2勝目。池江泰寿調教師は08年ドリームジャーニーに次いでチャレンジC2勝目、武豊騎手は88年タニノスイセイ、93年ウィッシュドリーム、94年ツルマルガール、96年マーベラスサンデー、04年スズカマンボに次いで6勝目。

 武豊騎手は「うれしいですね。道中はいい感じで走っていました。手応えが良かったし、直線はいい感じで外に出すこともできて、ようやくこの馬らしい走りを感じられました。(好走の理由は)一概に距離だけとは思いません。もともと能力が高い馬ですし、クラシックでは結果が出ませんでしたが、これをきっかけに来年活躍してほしいですね」と新馬戦からコンビを組み続けている愛馬の復活に手応えを感じている様子だった。

 
チャレンジカップ|トーセンスターダム復活まとめ
 
 
単純に芝1800mだから買えって