【桜花賞(日曜=12日、阪神芝外1600メートル)聞かせて!核心】トライアルのアネモネSを制して桜花賞への切符を手にしたテンダリーヴォイス。関東馬では無敗のルージュバック、キャットコイン、チューリップ賞を制したココロノアイに注目は集まるが、手綱を託されたのは目下42勝を挙げ、JRAリーディングトップに立つ福永祐一(38)だけに侮れない。1999年プリモディーネ、2005年ラインクラフトに続く桜花賞V3へ向けての手応えを聞いた。
――美浦で1週前追い切り(2日)に騎乗。馬なりで楽々と1馬身先着した(南ウッド6ハロン88・5―12・7秒)
福永:萩原調教師からは「ラストは伸ばしてほしい」との指示。最後にはじけて素晴らしい伸びを見せてくれた。ある程度やろうと思っていたけど、強く追う必要はなかったよ。
――初めて騎乗してみて
福永:見た目以上に走らせるとすごくいいね。体の使い方が上手で、気性も素直だから、操縦性が高い。体調の良さは伝わってきたし、僕から言うことは何もないよ。レースを見ているのと実際に騎乗するのとでは印象がまるで違う。栗東から来てホント良かった。
――セールスポイントは
福永:イメージよりもずっと切れ味があるね。前走は正攻法の競馬で勝ったようだけど、一瞬の脚も備えている。ウッドでこれだけの脚を使えるなら、芝でさらに切れは増すはず。ペースが遅ければ、前で運んでも良さそうだね。
――メンバーを見渡しての印象は
福永:世代レベルについてはあと1、2年はたたないと分からないよ。特にこの時期の牝馬はやってみないことにはね。今年は粒揃いなのは確かだけど、その中の1頭に入る馬だと思っている。
――桜花賞3勝目に向けて意気込みを
福永:今の状態を維持すれば意識はできる。小柄な馬だから、あとは輸送をクリアしてくれさえすれば。まあ、そのへんは僕が心配しても仕方がないこと。とにかく無事にゲートインできれば楽しめそうだね。
桜花賞と福永祐一
99年-プリモディーネ(4番人気1着)
05年-ラインクラフト(2番人気1着)
09年-ジェルミナル(5番人気3着)
10年-エーシンリターンズ(11番人気3着)
13年-プリンセスジャック(14番人気3着)
これだけで十分買いたくなる
アネモネステークスでは強かった