サマースプリントシリーズ第4戦「第49回北九州記念」が24日、小倉競馬場で行われた。8番人気の伏兵リトルゲルダが先に抜けたメイショウイザヨイを最後の一完歩で鼻差とらえ、5回目の重賞挑戦でようやくタイトルを手にした。また、この勝利により同シリーズ、セイコーライコウとともにトップに立った。

 ロスのないレース運び。好発から前に取り付き、荒れた芝を苦にする有力馬を尻目に、直線では力強く脚を伸ばした。関東所属騎手として初めてこのレースを制した丸田は「馬が自分から進んで行ってくれました」と馬場適性を勝因に挙げた。自身も10年11月の福島記念をダンスインザモアで制して以降、重賞で62連敗。2着が5回、3着が4回あったが、あと一歩で涙をのんできた。

 週中まで鞍上が空白だった。鮫島師は「リーディング上位が空いていなくて…」と舞台裏を明かした上で「うまく乗ってくれたし、次のセントウルSも乗ってもらうよ」と即座に騎乗依頼した。この一戦を弾みに飛躍を狙うゲルダと丸田のコンビが、秋競馬を盛り上げてくれそうだ。

 ◆リトルゲルダ 父クローシングアーギュメント 母ビジョークスミス(母の父ブッダ)牝5歳 栗東・鮫島厩舎所属 馬主・栗山良子氏 生産者・米国ダップルブラッドストック 戦績19戦6勝 総獲得賞金1億4489万3000円。

 
まさかのリトルゲルダの勝利
2着13番人気メイショウイザヨイ・3着17番人気カイシュウコロンボ
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