ベルーフ|京成杯勝利|京成杯回顧

◆第55回京成杯・G3(18日・芝2000メートル、中山競馬場、良)

 京成杯・G3(18日、中山・芝2000メートル)は、ゴール前横一線の大激戦を3番人気のベルーフ(川田)が鼻差制し、皐月賞と同じ舞台で、父ハービンジャーに重賞初勝利をプレゼントした。2着は1番人気のブラックバゴだった。

 直線入り口12番手。とても届かないと思われた場所から、ベルーフが豪脚を繰り出した。内がごちゃついた直線で、外に出した川田の大きなアクションに、一完歩ごとに応えるように脚を伸ばすと、前にいたライバルを次々とのみこんでいく。最後は、1番人気のブラックバゴも鼻差かわして、たぐり寄せた価値ある1勝。昨年産駒がデビューした種牡馬ハービンジャーにとっても、初の重賞勝利となった。

 1000メートル通過61秒9。「流れ的に、正直かなり厳しい位置どりでした。楽ではなかったが、よく差し切ってくれました。改めて力のある馬です」。引き揚げてきた川田は、愛馬をなで、ホッとした表情を浮かべたが、人馬を迎えた池江調教師は鞍上のプレーを絶賛した。「中山の大外枠は厳しいと思っていたし、道中の出入りが激しい競馬になった。それなのに、ジョッキーがうまくさばいてくれた」。

 粗削りゆえに、伸びしろは無限大だ。前走・エリカ賞でも再三、頭を上げるなど気性面の幼さをのぞかせていたが、この日は、改善しつつあったと川田は言う。「最後までしっかり、まじめに走ってくれましたし、以前より雰囲気が良くなった」。トレーナーも「スタッフがいろいろ考えながらやってくれていますし、これからさらに成長してくれるはず」と期待を寄せた。

 皐月賞と同じ舞台の重賞を制したが、今後については「休ませてから考えます」と次戦についての明言を避けたトレーナー。ひとまず、栗東近くのノーザンファームしがらきで休養に入る。「これだけいい勝ち方ができたので、夢が広がりますね。このまま大人になりながら成長してほしい」と川田。いざクラシック戦線へ。ドイツ語で使命という意味を持つベルーフが大きな一歩を踏み出した。(川上 大志)

 ◆ベルーフ 牡3歳の鹿毛。父ハービンジャー、母レクレドール(父サンデーサイレンス)。戦績4戦3勝。総収得賞金5869万3000円。重賞初勝利。生産者・北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・池江泰寿厩舎所属。

 【京成杯メモ】

 ◆ハービンジャー産駒 現3歳が初年度産駒で、延べ9頭目での重賞初勝利。これまでは11日のシンザン記念ロードフェリーチェの2着が最高だった。

 ◆関西馬 10年のエイシンフラッシュ以来、5年ぶりのV。

  

 ▼5着ダノンリバティ(和田)ゲートをうまく出てくれて、プラン通りの競馬ができた。最後は押し切れるかと思ったが…。

 ▼6着フォワードカフェ(田中勝)最後に、ようやくエンジンが掛かった。勝負どころで離されなければ、いい勝負になっていた。

 ▼7着オトコギイッポン(江田照)坂を上がってからも我慢してくれたし、芝でもやれることが分かった。

 ▼8着クラージュシチー(菱田)内枠なので位置を取りに行ったが、追いだして思ったより反応がなかった。テンに急がせる競馬は合わないのかも。

 ▼9着タケルラムセス(横山典)内々をロスなく回れたし直線で前も空いたが…。全体に重い感じで成長途上。しっかりしてくれば。

 ▼10着ナスノセイカン(後藤)4コーナーの手応えは良かったが、直線の坂で脚が上がった。

 ▼11着ディアコンチェルト(大野)それほど差はない。もう少し全体にパンとしてくればもっとやれる。

 ▼12着イーデンホール(吉田豊)最後に狭くなってしまったが、芝でもやれるし、2000メートルでうまく走れたのは収穫。

 ▼13着コスモナインボール(三浦)左手前の時はいいが、右手前での手応えが物足りない感じ。

 ▼14着マイネルシュバリエ(柴田大)2コーナーでぶつけられてハミが抜けなくなってしまった。

 ▼15着ザイディックメア(ブノワ)掛かる面があるので外枠が災いした。馬混みで折り合えれば通用する。

 ▼16着バルビエール(柴山)前々の位置を取りに行ったが、4コーナーで手応えがなくなった。

 ▼17着ブライトバローズ(ベリー)能力はあるが気が悪く、まくられて嫌気が差してしまった。

 

悶絶にパドック・返し馬で入れ込んでいた
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